見まごう邪馬台国

◇まとめ

 日本と韓国が一衣帯水の関係にある事を鑑みるに、両言語に何らかの因果関係が在ったのは否めませんが、一方的に半島経由で思想や技術等が流入する事等、 あり得ず、日本側からも南中国や東南アジアからのものが流出しました。両者には親密な感情を持つ人々、敵対的な感情を持つ人々、殆ど無関心な人々も居り、 永い歴史の経過に拠って起こる意識の違いが、夫々の思想や宗教を変化させ、言葉の訓音や語彙が持つニュアンスの違いを生んだと考えます。
 例えば、韓国語の女性器(poji)と日本語の犬(ポチ)は妊婦のお守り、安産の象徴にされ、戌日に腹帯を買い、巻いたりする事とは同源ですが、韓国語では、犬=ケ(気?)とし、滋養強壮の効果がある高級料理とします。
 また、男性器「jaji」を日本語では「ちゃち」=安っぽい、お粗末な等とし、隠語で「摩羅」としますが、韓国語「頭(moli→mara)」や、男性のトーテムの「馬 (mar)」、モンゴル語「去勢馬=モリ」等、東アジアの言葉には似た音を持つものが見られます。更に、韓国語で女性器の別称「kinki」とし、これを 「禁忌」とすれば、倭の女王卑弥呼や、朝鮮半島の百済王族とされる百済(くだら)王後裔の女系高野新笠を御母とする桓武天皇が光仁天皇の娘酒人内親王に婿 入する等、近畿(きんき)の大和朝廷が永く母系制(女系)だった日本とは違い、儒教思想の韓国は父系(宗家制度)を重んじるため、韓国語では伯母や叔母 を、母の姉妹=imo(妹?)、父の姉妹=komo(姑母?)と、上下関係ではなく父母の系統で区別します。
 私説、「記紀」を読み解く鍵として皇統を姉(斉明)→兄(天智)と妹(皇極)→弟(孝徳→天武)の四系統に分けました。例えば、「豈(豆+山)」を、サニハカランヤ→スアニハカランヤ、とするので、「豈」を兄系、稲[dog][dau][tau(dau)]と豆[dug][dəu][təu(dou)]と、よく似た音にされ、「記」二つの目から稲種生るとし、目()=女と同訓にする事、豆(ま)と訓じる事等を考え併せ、豐=大きな高坏(山+豆)に供物(丰)を姉系豊玉姫(生母)として、大気都比賣の尻に生る大豆(真女)から兄系山幸彦と乳母玉依姫が別れ、豊玉姫(保食神)を斎き祀る巫女大宜津比賣に転生したと考えます。
 また、山幸彦の御子葺不合(アヅ伎)と継母で妻の玉依姫(アヅ見)を妹兄(いもせ)→妹背とし、「紀」眼中になる稗の同系字の婢=小さい女→妹系が生む末弟(麦=武岐)の神(他三人の兄)と同系天と皇孫倭根子豊祖父(文武)天皇を弟系、姉系夫人の藤原宮子を夫婦(めおと)としました。
 この説話は、陰陽五行説の輪廻転生思想から西北(陰極)の乾(戌亥)を天之(あめ)=子宮とし、邪馬壹国の巫女王と男弟、東遷後の飛鳥での女帝と摂政(聖徳太子)の系統から平城京や平安京の天皇と皇后を併せた天津(あまつ)の系統への変遷を示唆すると考えます。
 もう少し理路整然と説明できると思っていましたが、文章力のなさを痛感します。最後に「記紀」説話に関連する漢字音を列挙しておきます。(了)

 頂[teŋ][teŋ][tiəŋ]、牛[・ŋıog][ŋıəu][niəu]、馬[mag][ma(mba)][ma]
 顱[hlag][hlo(lo)][lu]=額[ŋăk][ŋʌk][o(è)] 粟[siuk][siok][siu] 凸[t'uət][t'uət][t'u]=額 糠[k'aŋ][k'aŋ][k'aŋ]
 「記」耳[niəg][niei(rıei)][ri]) 粟[siuk][siok][siu]
 眉[mıuər][mıui(mbıui)][muəi] 繭(蠒)[kān][ken][kien]
 「記」頭[dug][dəu][t'əu] 蠶[dzəm][dzəm][ts'an] 類字=潜[dziəm][dziɛm][ts'iem]・簪[tsəm][tsəm][tsam])
 眼[ŋēn][ŋʌn][ian] 稗[buĕg][buăi][puai(pai)]
 「記」目[miuk][mıuk(mbıuk)][mu] 稗[buĕg][buăi][puai(pai)] 母[muəg][məu(mbəu)][məu]
 腹[pıuk][pıuk][fu] 稲種[dog][dau][tau(dàu)] 米[mer][mei(mbei)][miəi]
 陰[・ıəm][・ıəm][iəm(yin)] 麦[mluək][muɛk(mɛk)][mai]  
 「記」鼻[bied][bii][pi(bı)] 豆[dug][dəu][təu(dòu)] 尻[k'og][k'au][k'au(kao)]

ちゃち=「しゃち」とすれば、サチ(幸)の転音か、狩の幸運をもたらす霊力とあり、豊玉姫の夫山幸の弓矢か、海幸の釣鉤か。また、鯱(しゃち)=クジラ目の歯クジラの一種。体長約9㍍。背面は黒、腹は白色。頭は円錐形で歯鋭く、背鰭は大きく逆鉾状。世界中の海に分布。
 鯱鉾(しゃち・ほこ)の略、頭は竜、背に鋭い棘のある海魚の形。大棟両端につけ、城郭建築に多く、鴟尾(しび)の変形。瓦・銅・石・木等で作る。
 「マツカサウオ」の方言。松毬魚=海産の硬骨魚。全長15㌢。外観は松笠に似て黄色。頤(あご)にある一対の発光器はバクテリアの作用で光る。鯱張(しゃちほこば)る= 〔自五〕鯱の様な厳めしい構えをする。緊張して堅くなる。

馬(mar)=草原(くさはら)を走る馬(マル)とすれば、海原(うなばら)を走る船 と云う関係があり、船の呼称の「~丸(まる)」には因果関係がある。また、ギリシア神話等では、海神を男性として、船の舳先には女性を飾る。古来、中国大 陸東南部では海の安全を守護する女神として媽祖を祀り、日本でも宗像海人の祀る三女神からも判る様に女性とするため、丸=麻呂(まる/まろ)は男性の尊称 とされる。
 但し、宗像海人が伝えたとされる全国の素潜り漁には海士(あま)も居るが、宗像では海女(あま)が潜る理由は、日本海沿岸部の漁民は船霊として長野県の諏訪神社(上社建御名方富/下社(八坂刀賣)の御札を祀る事と関係が在ると思われる。

継母(ままはは)=火之迦具土神を産み、陰(ほと)を焼かれて神避りし、黄泉(余母→ 余美→夜見)国へ行った生母伊邪那美と対立するかも知れない。その伊邪那岐に首を斬られた火之神が海原を治めよとされた建速須佐之男命(肥之河上=建日 別)。また、母性の伊邪那美が高天原を治めよとされた天照大御神(余母→巫女)と夜之食(よるのをす/よるのうけ)国を治めよとされた月読命(菊理媛?= 継母)に転生したか。

眼中から稗生る=「記」二つの目に稲種生るとあり、小さな粒の稗(妹=玉依姫)と大きな粒の米(姉=豊玉姫)と云う対比と考えられ る。また、「紀」大国主神と共に出雲国を造ったとされる少彦名(スクナヒコナ)命は大国主神の掌に乗る程、小さいとあり、行きて熊野の御碕に至りて、遂に 常世郷に適ましぬ。亦曰はく嶋に至りて、茎(あはから)に縁(のぼ)りしかば、弾かれて常世(とこよ)国へ行ったとある。
 常(とこ)=床(一段高く続く所)か、常陸(ひたち)は、ここ迄の東西に伸びる陸地が終り、海上へ太陽が顔を見せる所(日立)として良い。ただ、この海 を東海(あふみ)=伊勢湾とすれば、当初、常陸は三重県伊勢市や津市付近とも考えられ、二見浦の夫婦岩から昇る太陽を拝むが、現在、「ヒタチ」に近い地名 は見あたらない。
 秋田県北秋田郡阿仁町比立内(ひたちない)、岩手県宮古市日立浜町、千葉県柏市日立台、茨城県牛久市ヒタチ野西、静岡県清水市日立町、京都府京都市京区 常陸町以外は見えないが、日田や飛田等も同源とすれば、 滋賀県蒲生郡日野町日田(ひだ)゙ 滋賀県犬上郡多賀町樋田(ひだ)、熊本県熊本市 飛田(ひだ)、大分県竹田市飛田川(ひだかわ)。「月出(つきで)」は、茨城県稲敷郡江戸崎町月出里(すだち)、千葉県市原市月出、三重県飯南郡飯高町月 出、滋賀県伊香郡西浅井町月出、大阪府門真市月出町、熊本県熊本市月出、大分県日田市月出町等がある。最後の日田市月出町付近には月出(かんとう)山とあ り、この場合、不破関や箱根関等ではなく、太宰府政庁の苅萱(かるかや)関(太宰府市通古賀付近関谷)東側になる。
 尚、北海道南東側、目梨(めなし)郡羅臼町の知床(しれとこ)岬も、陸地が終わる所=尻・後(しり)・陸(とこ)で、その海上に浮かぶ国後(くなしり)島も同系と考えられる。また、南側の納沙布(のさっぷ)岬や、北端の稚内(わっかない)市、宗谷海峡に突き出た半島の野寒布(のしゃっぷ)岬等、アイヌ語源とされますが、和語でも説明できると思います。

天皇と皇后=両朝から交互に即位させると云う約定で、南北朝の併合後、天皇の御名には 「~仁」とあり、北朝系統の天皇だけと思えるので、南朝系は皇后を出して、天皇と皇后が互いに斎き祀るのだと思われる。それが故、天皇(「紀」天照大神) と皇后(「記」天照大御神)を併せた「天照皇祖神(父母神)」が伊勢神宮内宮(外宮豊受大神宮=食神)に祀られるのだと考える。

蠶=日本語「サン」 北京語[can] 満州語[coin] 上海語[sseu] 客家語[tsam] 広東語[chaam] 台湾語[chham] 






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