見まごう邪馬台国

◇丸(まる)と原(ばる)

 >(2)同じく九州の「~丸」地名も、この伐(Pur,Por)が「Mur、Maur、Mar」に音が変化したもので、韓国語の村(マゥル)と同語源ではないか。(3)「伐」の持っていた「城」という意味が、~原(ばる・はる)の方では、殆ど失われたが、~丸の方には残り、後世、「本丸」「二の丸」の様な城郭の一部を表す名称として残ったのではないか。

 人と戈の合字で、征伐する、木を伐る等の語義を持つ伐(Pur・Por)には城郭や城壁の語義としますが、日本語では子音語尾が「~つ)」となり、伐(ばつ)ですので、「パル→バル→マル(丸)」とは言い難いでしょう。
 例えば、円形=「丸」=マワル→マゥアル→マール(回・廻)と転音とすれば、伐(Pur/Por)=防御的な環濠集落や城郭の堀割(からぼり・みずぼり)に近い語義と考えます。これに順うと、船名の「~丸」は、戦艦の場合は城郭的になりますが、漁船や貨物船と客船等は海獣や波浪からの守護でしょう。また、東アジアでは、海神を女性と認識しますから、陰陽を合わせて男性の尊称「~丸(麿)」にされたとも考えられます。
  それは字形「城=土で成す」から陰性の土壇に建つ陽性(男)で、本丸=太郎丸(主)、二の丸=次郎丸(従)とすれば、地名の場合、人が住み、耕作地や放牧地にされた順序や時期かも知れません。
 もう一つ、椀(まり)=半円形で、水や酒等の液体を容れた木製食器は、張(はる→ばる→まる)と云う転音でしょう。
 
 「ラ」=等・羅は単一点ではなく、多数・区画を表す語で、新羅(しぎ)・百済(くだ)等、集まる→凝(こる)→郡(こほり)→群(むがる)→村(む)です。奈良(な)は均して平(なら)す事に関係し、京都(みやこ)を開いた所になります。
 「日本書紀」阿利那礼(ありなれ)河=天の川、「ナレ」=蕩蕩と波立たずに流れる大河を云う。鴨緑江と解されたが、新羅の国都慶州付近の北川の古名、閼川(ありなる)とされる。

 >この伐(Pur,Por)が「Mur、Maur、Mar」に音が変化したもの~云々。これをP音→B音→mB音→M音と云う転音とすれば、良いのですが、こうした言葉を邪馬臺国期や「記紀」成立期とすれば、「漢和大辞典」に拠ると、使われる上古音や中古音にはP音やF音もあり、地形や集落の「ハル・バル・マル」にも同音系の言葉があっても不思議ではないし、意味的な違いもあったと考えられます。
 例えば、殆ど同音の淵・渕(ふち)と縁(ふち)等、基本的な語義は「区切り」や「区別」を示唆しますが、語義のニュアンスは異なります。前者は深さの変化や流れの違いを示唆するので、中央が窪んだ鉢(pati/fati→hati)等と同系、後者は川縁(かわべり)→端(hata→kata)や別(petu→betu)等と同系とすれば、旧くは、山や河川も境界にされ、アイヌ語で、ベツ(betu)=暴れる川、ナイ=暴れない川、ペ(pe)=飲めない水、ワッカ=飲める水(湧水→若水)も区別する事に関係があるのかも知れません。
 詰まり、アジア大陸全体、特に東アジア等の言葉とも何らかの繋がりや関係性があっても不思議ではないし、況んや、一衣帯水の関係と云える日韓の言語に繋がりが在って当然でしょう。但し、古来、朝鮮半島内で全ての人々が同言語を使っていたのかは甚だ疑問で、それは日本の場合も同様でしょう。「魏志東夷伝」倭人条の記述からすれば、朝鮮半島南部の島々も対馬や壱岐が同一の領域として認識されていたと推測されますので、国境線も、現在と全く同じではありませんので、当時、活発な交流が在ったとしても、その後、国境が変化し、民族の移動したかも知れません。そうした経緯は、意識や宗教思想の変化を促し、言葉を変化させる動機になります。 (了)

海神を女性=西洋の帆船等は女性象を舳先に掲げる物がある。この場合、海神は、ギリシア神話に登場する男性のポセイドンと云う認識になる。日本でも男性の海士(あま)と、女性の海女がおり、分布的な特徴があるのかは分かりませんが、二通りの認識が在る様です。
 また、ポセイドンは馬神とされ、私説では、馬(男性のトーテム)=海人の船とした。

城(土で成す)=黄土を叩き固めた版築、土壁や土壇の築造法で、板で枠を作り、土を中に盛り、1層ずつ杵(きね)でつき固めるもの。中国の竜山文化に始まり現在迄、存続する。旧くは万里の長城等の城壁も版築で造られた。
 竜山文化=中国新石器時代の二大文化中の仰韶(ぎょうしょう)文化から発展した。山東省章丘市竜山鎮の城子崖遺跡によって命名。黒陶=中国先史時代(竜山文化期)の黒色土器。轆轤製で、表面は磨研され漆黒色。器形は変化に富み、後の殷周青銅器の祖形をしのばせる。

順序や時期=耕作地の場合、同時に成熟するのを防いだり、種類の違う種蒔きの時期や順番、放牧地の場合、春先、最初に放牧する所や二番目等の順番。ただ、三郎丸、五郎丸等、単独の場合、他は消失したか、三郎=荒ぶる・寂びる、四郎=背(しろ)・代(低湿地や河原)、五郎=五流(五つの流刑)、六郎=轆轤(ろくろ=陶器職人が住んだか)、九郎=刳(くり・くる=木地師が住んだか)、盆地や窪地等の当て字と考えられる。

アイヌ語=「p」と「b」の区別が無いので、別(べつ)=「pet」=「bet」として良い。また、「k」と「g」、「t」と「d」の区別も無いと云う。


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